埼玉埼玉wabisabi大祭典  埼玉きものサミット

 2020年1月26日(日)13:30-16:00 主催埼玉県

 場所 埼玉県立歴史と民俗の博物館 事前告知詳細はこちらから  

2019年秋に開催予定でしたが台風で延期になった企画です。

 

160名の方にご参加いただきました。

主催の埼玉県文化振興課の浅見課長が開会のあいさつ。秩父出身の方なのできものでご登場です。

 

◆「恋する銘仙~ファッションとしてのきもの」

十文字学園女子大学教授のシーラクリフさんのミニ講演。銘仙は関東の山沿いの織物。ブームになった背景にはデパートの戦略、働く女性の台頭、女学生の制服に採用などがありました。

◆秩父 イロハトリ彩機代表

関川亜佐子さん

地域おこし協力隊として秩父銘仙の普及に従事。現在はレンタル着物店と戦前の織物機械を購入し、ひとり織物工場を起業。自分で織った縞のきもので登壇されました

◆館林 たてばやし和結

館林と川越はともに城下町で同じ秋元家が大名でした。唐桟織があるのも共通しています。

小堀美津子さん・松尾真澄さん

きもの好きの二人が仲間を募り町歩きを始めたのがきっかけです。市観光課と連携し、きもの体験イベントなどを開催しています。

 

 

◆NPO川越きもの散歩

理事 大島寛子さん

秩父の養蚕農家見学からはじまり、繭を100キロ購入。オリジナルのきもの作りを行いました。。親子きもの体験や、昨年は韓国釜山で振袖体験も開催。民族衣装での交流もすすめています。

ACHAプロジェクト

山本昌子さん

児童養護施設出身の山本さんがたちあげた振袖体験プロジェクト。全国の養護施設出身の若者に晴れ着を着てもらい、写真撮影をプレゼントするものです。韓国釜山でも振袖で交流をしてきました。

◆足利 銘仙と古布うさぎや

 大竹麻実恵さん

銘仙に魅了され、古刹鑁阿寺の近くのおしゃれな古民家でアンティーク銘仙のお店を開業。中学生の職業体験や和菓子店とのコラボなど銘仙でのまちづくりを自由な発想で展開されています。

◆いせさき銘仙の会

杉原みち子さん、金井珠代さん

引退した伊勢崎銘仙の職人を探し出し「併用絣」を復活。その作品は英国のビクトリア・アルバート美術館に買い上げられ「2020きもの展」で展示されました。

◆スチームパンク アーティスト

macNakataさん

365日きもので過ごすというmac

さん。きものを自在に着こなしオリジナルのスタイルを創造されています。きものはもっと自由に着ていいのだ!いろんなヒントを提案ししてくれます。

◆会場から 銘仙愛好家

いちばんお気に入りの銘仙で参加して下さったきもの愛好家のおふたり。銘仙鑑定はお二人とも伊勢崎銘でした。ポップな柄と風景の柄は併用絣とのこと。

◆銘仙収集家の木村和恵さん

銘仙1500枚を収集された木村さん。この度、会場となった県立歴史と民俗の博物館に銘仙600枚と資料を寄付されました。2020年春に東京国立博物館で開催される「きもの展」にも木村さんの銘仙が展示されます。

県境を越えて関東の織物産地の市民団体が集うのは画期的なこと。それぞれのきもの愛と、会場の参加者のみなさんの熱気に包まれ、次に何かが起こる予感が。盛りだくさんの企画で時間がもっとあれば~という声もあがりました。さて、次なる展開が楽しみです

。当日の写真はこちらから