秩父の養蚕農家見学会
当会は2008年より秩父の養蚕農家見学会を開催しています。
埼玉県は全国4位の養蚕県、県内には78軒(2010年現在)、秩父では20軒が養蚕を続けています。
国の繭代補填も2010年で打ち切られるなか、秩父の暮らしとともにある養蚕を文化として残したい、と頑張っています。
1粒の繭からは1500mもの一本の糸ができます。1反のきものには繭が2-3000個必要とのこと。幅40cm、長さ13mもの絹を使い、はぎれもでない着物の衣装文化は世界にも稀なものです。蚕の命を無駄にしないという日本人のやさしい気持ちが「きもの」という衣装文化に表れているように思います。
身の回りのものが工業製品ばかりになってしまった今、蚕という生き物からシルクができるということを改めて感じました。
「きものは農業」という視点を得ることができる、養蚕農家見学会、
ぜひ一度ご参加ください。